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20世紀初頭、トランスジェンダーの人々を守る為に発行されたID、トランスヴェステイト身分証明書(ドイツ)

今では男性が女装をしたり女性が男装をしたりするのは趣味や娯楽として当たり前のように行われているが、1900年初頭のドイツでは、ショービジネス以外で女装、男装をする「異性装」は特に違法ではなかったにもかかわらず、周囲から迷惑行為だという抗議があがり、6週間の投獄か、150マルクの罰金を科せられた。

当時、"異性装"をしていた人は、週末にときどき異性の服を着る人を含め、いわゆる今日のトランスジェンダーと呼ばれる人たちすべてのことをさす。こうした異性装の人たちは、警察は広範な規制権力を行使しようと躍起になっていた当時、常にターゲットにされていた。

そこで立ち上がったのは、同性愛者の擁護者で性科学者、医師であるマグヌス・ヒルシュフェルトである。彼は、トランスジェンダーの人々が公に異性の服を着る権利を保証する、いわゆる"トランスヴェステイト(異性装)・パス"という公的な証明書文書を発行するのに奔走した。

その結果、トランスヴェステイト証明書は、1909年からヒトラーが首相になる1933年まで発行されることとなったのだ。

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